電流モニタはTM325Vをメインで販売しています。
簡単に説明すると電流値の上下限設定と通電時間の上下限設定を行います。
設定値に外れるとお知らせしてくれると言う装置です。

スポット溶接は条件を決めると、ワークに大きな違いがなければ、 ほぼ同じ溶接が出来ることにメリットがあります。
その要素は電流値、通電時間、加圧力です。
そのうちの2つの電流値と通電時間を監視することが出来るので、 量産などのときに使っていただいています。

近年、電流波形をロギング、保存したい。
という話が増えはじめています。
自動機などでの量産時に、モニタで監視しているのとは違うところで不良が出たりしたときに、 さかのぼって、電流値を確認することで、原因究明の糸口になると思われます。
不良時に何が起きていたか判断するのが目的のようです。
いわばタクシーのドライブレコーダーみたいな役割でしょうか?

そこで、

安価でロギングする方法を考えてみました。
電流波形を取得する装置(マイクロ電子製)のプロトタイプを作成しました。
それを市販のデータロガーにつなげば電流波形と電流値を取得して、 通電ごとにメモリーカードにロギング(データ保管)することが出来ます。
トータル20万円以内でお客さんが買えると良いなと思います。
溶接電流(波形)をロギングできる装置は50~60万円以上すると聞いたことがあるので、 安価なのでは?と考えています。

電流波形の写真
電流波形の写真
ロギングデータ
ロギングデータ

CSVファイルに溶接ごとにどんどんデータを保管できます。
溶接機は弊社MIRO3002 通電時間2.0ms 電流値1000Aです。

まだ、未完成ですが、使いやすい道具のように感じます。ニーズはあるように思います。
弊社のユーザーに提案するのはもちろんですが、ロガー販売のオプションとして、ラインナップに加えてくれるとうれしいと思っています。

まずは、現場で使えるような形にすることでしょうか?
なるたけ早く、弊社製品として、正式に紹介できればと思います。