MSCTはシールドケーブルの網線部分を端末がバラバラにならないように切断する装置です。
ステンレス線および銅線の切断に対応しています。
本装置はマイクロ電子が特許を持つオリジナル装置です。[特許1528762号]
MSCT-02
従来機はシールドを確実に切断するために大型の電源を使っていました。しかし、少ない電流で数回に渡る段階通電で切断することにより小型の電源を組み合わせることが出来ました。
結果、安価を実現できました。
切断確認機能が搭載されているので、段階通電中に切断が確認されたところで通電は終了して機構部が上昇→動作終了となります。
機構部もコンパクトになり重量は1/4以下にすることが出来ました。
※2010年開発を始めて、2011年に発売を開始しました。
特長
- 抵抗発熱により切断するために早くかつ端末が溶けているためにバラけないで状態を確保します。
- msec単位の短い時間の通電のため、焦げたりゆがんだりが少なく切断が出来ます
仕様
名称 | シールドケーブル端末処理装置 |
形式 | MSCT-02 |
入力電源 | AC100V 50/60Hz |
溶接エネルギ | 100Ws MAX ※ボリューム制御 |
制御 | 段階通電制御 1段~5段(自動 切断確認機能 |
通電時間 | 0~10ms パルス幅可変 |
寸法 (mm) W×H×D | 機構部 180x310x200 電源 228x320x383 |
重量 | 機構部 約8Kg 電源 約15kg |
MSCT-02の映像
MSCT-02で端末処理したステンレス被覆
小判型の熱電対補償導線の写真
MSCT-01の映像
熱電対の補償導線のステンレス被覆を切断(端末処理)
切断の概要
切断の順序
- 網線の切断箇所を電極で加圧通電する。
- 網線が抵抗加熱で発熱して切断される。
- 切断部を取り除く。
- 切断部分は熱で溶けて固まっている。
下図はイメージアニメです。
ケーブルを送付いただければ切断テストを行い、切断部の状況をご確認いただきたいと思います。