鉛フリー化問題も含めて、「微細はんだ付け」に苦労されている企業が多いのも事実だと思います。
パルスヒートのヒータ電極として多く用いられている材質がモリブデンです。
今やモリブデンヒータの先端に熱電対を取り付けて、温度コントロールするシステムはメジャーともいえます。
ただ、モリブデンに熱電対を接合することが難しく、各メーカごとに有償修理をしているのが現実と聞いています。
最近、この有償修理に悩んでいるユーザーからの問い合わせが多くなってきています。

  • 時間がかかる(1週間ぐらい)
  • 効果

上記2つの悩みが多くを占めているようです。

マイクロ電子からのご提案

マイクロ電子ではスポット溶接で熱電対を取り付ける方法を提案させていただいています。
メーカーの修理品は非常に強く、丁寧に溶接されています。
たぶん温度もシビアに検出できる状態なのだと思います。
スポット溶接装置での熱電対取付のデメリットとメリットを記入します。


デメリット

  • 自分で溶接するため多少練習が必要になる。
  • メーカーの取付ほど強力に取付できない。
  • 温度管理の保証が出来ない。

メリット

  • 取れたらすぐに取付できるので作業が止まる時間が少なくなる。
  • 装置導入の費用後のランニングコストはほとんど掛からない。

モリブデンヒータとKタイプ熱電対Φ0.2のスポット溶接拡大写真

モリブデンヒータとKタイプ熱電対Φ0.2のスポット溶接拡大写真

上写真はMTC-Welder3を使って溶接しました。
Kタイプ熱電対とモリブデンヒータの接合部の写真です。
黒く見た目が良くないですが、きれいに溶接することも可能です。
ただ、現実問題として、「取れたらすぐつける」ホチキスのようなイメージでご利用いただければと思っています。
一番の問題はこの溶接方法でご利用の温度管理精度とマッチするかどうかです。

※スポット溶接した場合の温度コントロールの精度や耐久度に関してはユーザー様の判断をゆだねています。
ご使用の装置メーカーや種類によって異なると思いますので、ご導入前に実験サンプルを作らさせていただき、動作確認の実験をしていただきたいと思います。ご了承後装置導入の検討をお願いしています。

ご興味ある方はご連絡いただければと思います。